就職して管理栄養士として数年働いている人の中で、
管理栄養士辞めたい…
と思っている人もいるのではないでしょうか。
また、なんとなく辞めたいと思っているもののどうしたらいいのかわからずに、モヤモヤしながら働き続けている人も多いでしょう。
今回は、管理栄養士を辞めたいと感じたときに取るべきアクションを解説します。
また、状況によれば転職も選択肢に入るため、管理栄養士が活躍できる転職先についても紹介します。
それぞれ辞めたい理由があると思います。
しっかり考えて、納得できる働き方を見つけましょう!
管理栄養士を辞めたいときは、まず辞めたい理由を明確にする
まずは、なぜ管理栄養士を辞めたいのか、理由を明確にしましょう。
管理栄養士を辞めたいよくある理由には、以下のようなものが挙げられます。
- 仕事内容が合わない
- 成長・スキルアップできそうにない
- 勤務時間が不規則でつらい
- 給与が低い
- 人間関係がよくない
それぞれについて解説していきます。
仕事内容が合わない
管理栄養士は、栄養指導や献立栄養計算、給食管理などを行います。
管理栄養士の仕事が自分に合っていないことで、辞めたいと感じるケースがあります。
患者さんへの栄養指導で文句を言われて落ち込んだり、献立栄養計算でパソコン作業が面倒と感じることもあるでしょう。
また、給食管理の中には食材発注や調理、衛生管理なども含まれており、体力的につらく感じる人もいます。
これらが積み重なって、自分に合わないと感じるときに管理栄養士を辞めたいと思うケースがあります。
成長・スキルアップできそうにない
管理栄養士の仕事で、成長やスキルアップができそうにないと感じると仕事を続ける意欲が減ってしまいます。
管理栄養士のメインの仕事は栄養指導や献立栄養計算、給食管理で、業務がほぼ固定されています。
もちろん、栄養指導では患者さんごとに対応が違ったり、献立作成で新たなメニューを考えたりすることはあり、十分刺激を感じている人もいるでしょう。
ただ、大きく業務内容に変化がある可能性は低いため、今後の成長やスキルアップに不安を感じる人もいます。
勤務時間が不規則でつらい
管理栄養士として働く際に、勤務時間が不規則なことも辞めたい理由のひとつです。
病院などで働いている場合、朝食・昼食・夕食の仕込みがあります。
大量調理のため、数時間前から仕込む必要があり、早番で朝6時から出勤するケースがあります。
また、当日中に夕食後の片づけを行うため、遅番で夜8時ごろまで働いていることも…
さらに、シフト制なので日によって勤務時間がバラバラで、生活リズムが乱れてしまうこともあります。
中には体調を崩してしまう人もいるほどで、勤務時間は管理栄養士を辞めたい大きな理由といえるでしょう。
給与が低い
給与が低いため管理栄養士を辞めたい人もいます。
全国的な平均年収は約440万円、一方、管理栄養士は約320万円と低い傾向があります。
人々の健康を守る仕事にもかかわらず、給与が低いため満足できない人も多いでしょう。
人間関係がよくない
管理栄養士として働く際に、人間関係に悩んで辞める人も多いです。
管理栄養士は栄養士、調理士、患者さん、業者など様々な人と関わります。
病院などは閉鎖的な空間のため、関わる人によってはいじめが起きていることもあります。
また、いろいろな人がいて相性がよくない場合、居心地が悪いと感じることもあるでしょう。
そのため、人間関係に不満を持って辞めたいと感じることもあります。
管理栄養士でよくある悩みを紹介しましたが、当てはまるものがあるかチェックしてみてください。
ない場合も言語化して、原因がどこにあるのか考えてみましょう。
次は悩みの原因に合わせて取るべきアクションを紹介していきます。
管理栄養士を辞めたい原因が「職場環境」の場合の対処法
職場の環境に原因がある場合、まずは今の職場で問題を解決できないか検討してみましょう。
具体的な対応策を紹介していきます。
働き方を見直せないか相談する
仕事内容や勤務時間に不満がある場合、見直しできないか相談してみるのが対処法のひとつです。
他の部署への移動や、シフト調整など、考慮してくれるケースがあるでしょう。
ただ、病院で働く管理栄養士の場合、仕事内容や働き方が限られており、相談したところでどうしようもないところも多いです。
職場の状況をチェックして、検討できそうであれば相談してみてください。
ほかの職場へ管理栄養士として転職する
ほかの病院や福祉施設の管理栄養士へ転職することで悩みが解決する可能性があります。
管理栄養士が辞めたい理由が、今の職場が原因の可能性もあるため、ほかの職場に行けば解決する可能性があります。
人間関係は、転職活動でリセットでき、悪い人間関係を断ち切れます。
また、給与に関しては転職活動の際に条件で絞れるため、ある程度見通しが立つでしょう。
給与水準が高い求人が見つかることもあるため、ぜひ検討してください。
ただし、管理栄養士の募集のタイミングには波があるため、求人情報を確認しつつ働きやすい職場を探すとよいでしょう。
管理栄養士を辞めたい原因が「管理栄養士の業務内容」の場合の対処法
管理栄養士の業務内容が、自分に合っていない場合やライフスタイルに合っていない場合、ほかの働き方を検討してみるのがおすすめです。
管理栄養士の知識や経験を活かせる異業種の働き方には以下のようなものがあります。
- 商品開発
- 事務職
- 営業職
- 治験コーディネーター
それぞれの職種について詳しく解説します。
商品開発
管理栄養士の経験を活かすのであれば、食品の商品開発を目指すことも選択肢になります。
商品開発の仕事に関わるためには、食品メーカーの商品開発の部署に所属する必要があります。
レシピの作成や新商品の試作など、新しいものを作りたい人にぴったりです。
ただ、求人数が限られており、企業での商品開発の経験を必須とする求人が多いのも事実。
なかなか目指しづらいものの、自分が考えたものが世の中に出るためとてもやりがいのある仕事といえます。
事務職
管理栄養士から離れるのであれば、事務職を検討してみましょう。
事務職は、社内で書類作成やファイリング、電話対応、データ入力などを行います。
さまざまな企業で事務職が求められており、条件を絞らなければ求人数も多め、未経験でも応募しやすいのが特徴です。
ただし、給与はそこまで高くないのが実情です。
営業職
営業職も、管理栄養士からの転職先のひとつです。
企業に所属して、自社の商品やサービスを顧客に提案するのが仕事です。
ルート営業や訪問営業、テレアポ営業など、営業にも種類があり、営業の方法によって向き不向きがあります。
求人がどの営業形式を取り入れているかチェックして、選ぶことが大切です。
治験コーディネーター
管理栄養士としての経験を活かして異業種に挑戦したい場合、治験コーディネーターがおすすめです。
治験コーディネーターは薬の開発(=治験)に関わる仕事で、医療機関で患者さんや医師と治験の業務を行います。
仕事内容としては、治験に参加してもらう患者さんへの説明や治験のスケジュール管理、医師や製薬会社との各種調整があります。
患者さんと関わりたいものの、管理栄養士として働くのがつらい場合、治験コーディネーターを検討してみるのがおすすめです。
特に、管理栄養士は臨床経験があるため、未経験からでも治験コーディネーターとして採用してもらえます。
実際に、管理栄養士から治験コーディネーターになって活躍している人も多いため、挑戦しやすい職種といえるでしょう。
治験コーディネーターは管理栄養士の辞めたい理由を解消できる?
管理栄養士が辞めたい理由も解消してくれる可能性も高いのが、治験コーディネーターの魅力です。
治験コーディネーターでなぜ悩みが解決できるか、以下で紹介します。
管理栄養士を辞めたい理由 | 治験コーディネーターで解決できる理由 |
仕事内容が合わない | 管理栄養士とは仕事内容が違うため |
成長・スキルアップできそうにない | 治験に関わる多くの業務に関わりスキルが磨かれるため |
勤務時間が不規則でつらい | 基本的には医療機関が開院していている間に勤務するため |
給与が低い | 管理栄養士よりは給与が高いため |
人間関係がよくない | 医療機関に缶詰めで働くスタイルではないため |
治験コーディネーターは治験に関わる業務に携わるため、管理栄養士とは大きく仕事内容が違います。
そのため、向いていないと感じていた管理栄養士業務から離れられる可能性があります。
また、治験コーディネーターは、治験に関するさまざまな業務を担当するためスキルを磨ける働き方といえます。
さらに、治験コーディネーターは基本的に日中勤務、また管理栄養士より年収が高い傾向のため、不満を解消できるでしょう。
治験コーディネーターは外部の人間として医療機関で治験業務を行います。
必要な時に訪問するケースが多いため、苦手な人がいても常に顔を合わせなくてよい点で、人間関係の不安も軽減できます。
治験コーディネーターの仕事について、以下の記事で紹介しています。
管理栄養士との違いや治験コーディネーターになるメリット・デメリットについても解説しているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
さまざまな選択肢を知って納得のいく働き方を目指そう
管理栄養士の働き方で悩みを持っている人は、まず原因を考えてみてください。
原因を解消するためにでさまざまな選択肢があるため、自分に合う対処方法を選びましょう。
働く場所はたくさんあります。
今の職場で悩んでいることも、ほかの職場に行けばすぐに解決することもあるでしょう。
そのために、転職活動も視野に入れてみるのがおすすめです。
実際に転職しなくても、転職活動を通して自分の可能性を知ることもできるため、ぜひ検討してみてください。
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